『トゥルーマン・ショー』を久しぶりに観ました。以下感想(※全く関係ないダンロンV3の重大なネタバレを含みます)
やっぱおもしれ〜映画だ…
1998年の映画だから今見るとさすがに古臭く感じるところはあるけど、話の作り方とか劇伴の使い方が王道ハリウッドて感じで好き!
結婚式の写真を見返してたら妻が指をクロスさせてた(懺悔のハンドサインらしい)ことに気づくシーンが一番ゾッとした。
日本の視聴者?が映るシーンもあるけど、額に入った変な習字とか、変な日本語Tシャツ着てたりとか、本筋とは関係ないところで異様な雰囲気出してておもろい。
以下ダンロンV3の話が入ります
前にV3の感想書いたときに、「最悪のトゥルーマン・ショーかい!!」みたいなことを書いた記憶があるけど、改めて映画を見返してみて、要素自体はけっこう似てるんだけど後味が全然違うなと思った。
どっちも「本物の人間を使ってリアリティ番組撮ってたら世界中で大人気になっちゃった!」て感じで、ベースの世界観はかなり近しいと思う。どっちも倫理観ないけど、平気で殺人を放映しちゃうV3世界の方が圧倒的に最悪だと思う。(トゥルーマン・ショーでもセット外に出そうになった主人公を番組プロデューサーが殺しかけたりしてたけど、本当に死んだ人はいない)
トゥルーマンの方は、セットから脱出する主人公を見た視聴者が歓声上げて喜んでたり、主人公を外に連れだそうとしてた元エキストラが主人公を迎えにいってたりして、ハリウッドらしく後味のいいハッピーエンドっぽい雰囲気で終わってる。
一方で、V3では番組に肯定的な視聴者しか出てこないから、セットぶっ壊して脱出できても「この先ちゃんと生活できるのか?」っていう不安が解消されないままなところが後味ちょっと悪い。
あと、V3は記憶をなくしてるとはいえ、自分から倫理観終わってる番組に参加希望した結果の有り様らしいっていうのもなんか自業自得な感じがするっていうか、生まれたときから勝手にリアリティ番組の主人公にされてるトゥルーマンの完全無罪っぷりと比べると、V3は何やっても「でも自分からコロシアイに参加したんでしょ?」って考えがついて回ってスッキリしない。
V3の例のオーディション動画がダンロンシリーズのどのシーンよりグロいと思ったし、直接的なゴア描写がなくてもこんなにグロいシーンって作れるんだと感動した。
まとめると、「ベースの設定と展開がここまで似てても、描き方で全くの別物にできるんだと気づいた」っていう話をしたかった。感想を長々と書くのは緊張するぜ~